アメリカ心臓協会(AHA)ってご存知でしょうか?

AHA(American Heart Association)は心臓や血管の病気の、救急医療や長期にわたる治療とその予防に関して世界をリードしている学会です。最近では、心肺蘇生と救急心血管治療のための国際ガイドラインを改訂するときに中心的役割を担いました。なんだか重々しい名前ですね。実際には、2000年に発表されたので、通称 ガイドライン2000(写真) と呼ばれています。

このガイドラインに日本の救急医療は大きく影響を受けているのです。日本での心肺蘇生法がシンプルになったのを知っている方も多いでしょうが、それは影響を受けたうちのひとつなのです。そして、AHAは救急蘇生の教育にも力を注いでいて、トレーニングプログラムを長年にわたり築きあげてきました。救急心血管治療トレーニングプログラム(ECC Training Program)と言われるものです。心臓発作やそれに伴う不整脈や突然死、脳卒中などを含めた救急の病気へ対応できるように、心肺蘇生法はもちろんのこと、最も効果的なトレーニングが受けられるようになっています。